マーケティングドルフィン海豚 # 25.

電脳市場”裏”本舗
”素人” Marketing Opinion

2002/02/20

海豚 # 25.

Someday

あれから20年そして、これからの20年

＜１＞ Book Off めぐり

最近、休日に、中古のCDを買い漁る為に、Book Offめぐりをすることがある。いつもテーマをあらかじめ決めて行き、4件のBook Offをハシゴして、とにかく買いまくる。今回は、ユーミンとか、今井美樹とかってね。で、一枚250円、350円とかのばかりを30枚、40枚と一度に買うのである。ほとんどが、自分で今まで買ってこなかった、少し優先順位の低かったCD達である。

が、こういうことをしていると、時々、初版もののお宝CDにも出会うことがある。Book Offは、その希少価値とかはまったく意識できない商売なので、お宝CDでも250円なんだな。これが。アホまるだし。まあ、いい。おかげでいい思いしてるから。

＜２＞あれから20年

今回見つけたのは、お宝というほどでもないが、82年の初版ものの佐野元春のSomedayというCDだ。82年というと、ちょうど20年前。ぼくは、まだ中学生。CDなんて金持な大人の道楽としか捕らえていなくて、レンタルレコードで借りてきたのを、必死でテープに落としていたころである。レコードを買うにしたって、テープで聞き倒して、吟味に吟味を重ねて、少ないこずかいのなかから、清水の舞台から飛び降りる勢いで買っていたあの頃である。

このSomedayは、そうしてレコードという形で持っていた思い出の品でもある。そのCDを見つけた時の感動は、なかなか言葉では言い表せないものがある。

＜３＞ステキなことはステキ

興奮で震える手で、店を出た瞬間にCD Warkmanに突っ込んで聞き始めた。はじめは、ただただ、懐かしさいっぱいだったのだが、ところどころの歌詞が、心に引っかかるのである。

本当は、著作件的にはNGだけど、少し歌詞を引用します。

    Sugartimeより

    いつの頃からか／君の瞳に写る Tiny Rainbow／消えかかりそうな／Do you remember あの時の二人／ Do you remember あの日の輝き

    Samedayより

    「手おくれ」と言われても／口笛で答えていたあの頃／誰にも従わず／傷の手当てもせずただ／時の流れに身をゆだねて／いつかは誰でも／愛の謎が解けて／ひとりきりじゃいられなくなる／ステキなことはステキだと無邪気に／笑える心がスキさ／だからもう一度あきらめないで／まごころがつかめるその時まで／この胸に Someday／ちかうよ Someday／信じる心いつまでも Someday

どうよ。この歌詞。なにか、とおーーーい”あの頃”に置き去りにしてきたものを感じません？ ”あの頃”から、20年もたってしまったけど、その”いつか”、”その時”は、もう過ぎ去ったのだろうか？それとも、これから来るんだろうか？

無邪気に、ステキなことはステキと笑っていますか？最近、いろいろ人生ややこしくて．．．．

＜４＞達郎よええかげんにせいよ

2月14日、バレンタインデー、山下達郎からプレゼントのCDがリリースされた。初期の頃の7枚分をリマスターの上、未発表曲やらカラオケやらを合わせて発売である。正直、いいかげんにしてほしいわ。

レコードで持っていたものを、学生時代にCD化したので、徐々に買い変えた。のに、FANとしては、またまた、買い揃えねばならない。これは、新品だからねぇ。全部買うと結構な金額じゃないの．．．．．この土曜日は、達郎のライブのチケットの発売日．．．．．はぁ。ほんま、ええ加減にせいよ。

＜５＞そしてこれからの20年

さて、これから20年後。無邪気に笑っていたいものだ。その時、このCDを引っ張り出して、聞いてみよう。どんなことを感じるんだろうか？楽しみだ。

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Imagine all the people living life in peace... By John Lennon
Last update: 2003/05/12