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2003/01/15    

海豚 # 95.

トホホな本屋

紀伊国屋

本家Surfさんも、さんざん、本屋はネタにされてきているが、今回Dolphinでも取り上げてみる。

本を買って帰ると、袋の中に、結婚相談所のパンフが入っていたりする。まあ、しっかり指輪してる、ぼくに、その広告を入れてくること自体、すでに相当、お馬鹿である。駅前のテレクラのティッシュ配りだって、もうちょっと、渡す相手を見ながらやっているぞ。女性の中でより分けているかは、定かではないが、最低、男には配っていない。

が、どうせ、本屋にしてみると、とにかく、枚数を配ればいいという、これまた、お馬鹿なBusiness Modelだろうからしゃ〜〜ないか。ゴミが増えるだけ。

ここまでなら敢えてネタにはしないが、今回のパンフには、思わず失笑してしまったので、ネタに昇格!! そのパンフには、

  • 昼の休憩、通勤時間で1日に3冊読めますよ。
  • 日本で唯一、(財)生涯学習開発財団が認定する速読法です。
  • NHKでも紹介。


  • おいおい。本屋が、速毒(IMEもたまに、粋な変換するねぇ。気に入ったので直さない。)法のパンフかい!! あまりに俗物すぎないかい。紀伊国屋って、ちょっとだけ上品なイメージがあったのに。

    速読が出来る人は、ぜひ、紀伊国屋で昼休みに、ばんばん立ち読みだけしてやってくださいませ。単に情報をGetするだけの本のみならず、文学だってなんだってね。

    ぼくは、本のお陰で、日本語の美しさにも気が付いたし、たった一度の人生を、何人分も本の中で生きてきた気がする。もちろん、情報Getのための読み捨てて行くものも多くあるけど、本の価値ってそっちじゃないよね。情報だけなら、どんなメディアでもいいと思うし。整理したり、検索したりできるデジタルなメディアの方に軍配は上がる。

    手に確実な質量と質感を残すページをめくる。ただ印刷された記号の奥に潜む”意味”をかみしめて想いをゆっくりとめぐらす。そんな猿にはできない生活を、本屋さんにはぜひ提案していただきたいものだ。

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    Last update: 2003/05/12