マーケティングドルフィンアホ # 113.

電脳市場”裏”本舗
”素人” Marketing Opinion

2003/06/07

アホ # 113.

.Com Master

よどみに浮かぶ泡沫は、かつ消えかつ結びて．．．

ネットバブル最盛時、eTradeのサービスがUSで始まり、USのOfficeでは、猫も杓子もハイテク株の取引に明け暮れ、昼飯の話題は、今日は幾ら儲かったという話だった。一日の取引で、一ヶ月分の給料を稼いでしまうと、まじめに仕事する気なくなるよね。

ネットの会社というだけで、事業内容や財務状態などお構いなしで世界中が投資し、IPOで儲けた金でフェラーリを乗り回す輩がうろうろしていた。

もちろん、ビジネスだもの、赤字を垂れ流し続けてて良いわけなく、その泡沫はよどみの中に消え去った。

バブル前は、会社名に、”ドットコム”とつけるのが大流行。とにかくネットの会社です。と言っておけば、それで良かったからね。バブルの後は、まったく逆になってしまい、投資家の印象を少しでも良くするために、まずは、”ドットコム”を社名から外して、まじめな会社の”振り”をするのがお決まりのコースだった。

そんな哀れな歴史のある、”ドットコム”という言葉。今、こんな所で見つけた。

http://biz.ocn.ne.jp/master/index.html

インターネット検定 ”.Com Master”だって。(^^ゞこれだけイメージの悪い言葉を、いまさら、わざわざ、ブランドに持ってくるってのは、どうなのよ。さすがは、NTT Groupさん。世間に吹き荒れる風は、社内のそよ風にかき消されてしまうのだろうか。なんか、Resumeに、”.Com Master”って書いてしまうと、Day Traderの権化みたいに感じるのは、僕だけだろうか？

3年後にこの資格制度自体が、よどみに消えてしまわないことを祈らずにはいられない。必死でこの手の資格を取って仕事を探している人たちのために。

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Imagine all the people living life in peace... By John Lennon
Last update: 2003/06/07