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2003/07/13    

海豚 # 119.

出逢いと別れ(その1)

奴との付き合いは、かれこれ18年

<1> 18年

人生には、常に出逢いと別れがある。概して、出逢いの場面では、うきうき、どきどきするもので、別れには涙がつき物だ。最近、かれこれ、出逢ってから18年の年月をともに生きてきた奴との別れがあった。

18年というと僕の人生の約半分だ。18年前、というと前回阪神が優勝した年だ。その間、奴はずっとぼくの傍にいて苦楽を共にしてきた。本当に最後の別れ瞬間、僕の視界はうっすらと涙でにじんだ。

<2> 出逢い

奴との出逢いは、18年前、そう、僕がちょうど大学生になり一人暮らしをはじめた時だ。当時、風呂なし、共同ボットン便所という、Hungry精神を培うには十分なところに住んでいたのであるが、奴は風呂用の道具として購入したのだ。そう、奴とは、風呂で使うゴシゴシタオル。

普通のタオルじゃ軟らかすぎて、なんだか洗った気がしない。あの、ゴシゴシタオルで、おうりゃ〜〜〜〜っと洗うと、体の油がきれいさっぱり洗い流せる。なんだか一皮剥けたような気分にさえなる。

それから、銭湯通いの時には、必ず、風呂桶の中に入っていた。真冬の銭湯から帰ってくると、半分凍ったような状態でパリパリになっていたりした。

<3> 共に旅にもでた

社会人になり、あちこち海外へ出張へ行く時やバケーションの時も、奴は、いつもスーツケースの中にいた。長時間の移動の出発前には、必ず、風呂へ入り奴のお世話になる。奴は濡れても、バシバシと振れば、すっかり乾いてしまう。だから、出発直前に風呂に入っても、すぐに荷物の中に入れれるからとても便利だ。

奴は、きっと僕の彼女が変わった事も知っていたに違いない。奴は、僕の知らないところで、彼女と裸の付き合いをしていたはずだ。もしも、奴が喋ることができたら、おっ、彼女変わったね。今度の彼女はグラマーやん。うるさいボケッ。みたいな漫才が出来た事だろう。(^_-)

<4> そして、別れの時

そうして、18年間の僕の垢を流し続けてくれた奴もついに寿命の時が来た。いつものように、4つに畳んだ奴に石鹸を塗り込んで、体の前面を洗い、次に広げて両端を持ち、背中をゴシゴシした瞬間、磨耗してきている奴は、与えられる力に耐え切れなくなり、ついにバリバリッという音と共に引き裂かれてしまった。

それからも、何度かそのまま使ってみたが、さらにボロボロになっていくばかりで、ついに風呂に入っても洗った気がしなくなるまでなってしまい奴の役割は終わった。

新しいゴシゴシタオルを買ってきて、奴をゴミ箱に捨てる瞬間、ご苦労様、そして、ありがとうと言いながら、奴と過ごした18年を想い、ふと目頭が熱くなった。

これから、僕は、2代目ゴシゴシタオルとどんな人生を重ねるのだろう。また、これから先、死ぬまでに何枚のゴシゴシタオルを買うのだろう。

皆様の一番長く傍にいる物は、何ですか?

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Last update: 2003/07/13