マーケティングドルフィン海豚 # 127.

電脳市場”裏”本舗
”素人” Marketing Opinion

2003/08/28

海豚 # 127.

そんなもん見とうないわ！！

満員電車の中で見せられる風景

＜１＞ダイビング

ぼくは、一生できるスポーツとして、ダイビングを大人になってから始めた。といっても、もっぱら、リゾートダイビングを楽しむ程度で、伊豆などで、日夜繰り広げられている、何本潜った事だけが自慢の、体育会系ダイビングには到底ついていけない。

海外の突き抜けるような海で、お気楽極楽なダイビング。それは、まさに脳みその洗濯である。自分と同じ時間、空間にこれほど美しい世界があるのかといつも思い、生命の神秘に想いをめぐらす。

＜２＞新型車両

最近の電車の新型車両には、液晶のDisplayがついていて、ちょいちょいとCMなどを流し始めた。まあ、電車の吊広告の発展形なのだが、まだまだ、広告主に認知されていないのか、ちゃんとCMが流れるようなことは、ほとんどなく、自社のイメージビデオのようなものが、延々と繰り返されている。

ちゃんと、CMが流れていたとしても、それ用に作られた動画など皆無で、普通のTV用に作ったCMをそのまま流用しているだけである。しかし、電車内のあのDisplayは、動画が再生できるだけであり、音はない。よって、TV用に作られているCMでは、伝えたいことなど3割程度しか伝わらない。

まあ、それは、マーケティングドルフィン的には、相変わらずmediaの特性なども考えずに無茶苦茶やってるなぁ。というだけで、どうでもいいのだが。。。。。

＜３＞東急のイメージビデオ

僕が、毎日、毎日、満員の電車の中で、ラッシュという人生の苦行を強いられている東急田園都市線。ここにも、Display付きの電車が導入されていて、時々、この電車に乗らなくてはならない。

が、ここに流れているイメージビデオがな～～～んと、さわやかな山の映像だったり、ダイビングで見るような常夏の海中の映像なのだ！！

どうせ、あの映像の採用を、エアコンの効いた部屋で見て決めたのだろうが、満員電車の中で汗だくになりながらあれを見せられるお客様の事を少しでも考えたのだろうか？

イメージでは、エコで地球に優しいとか、昔からず～～～っと地元と支えて来たみたいなメッセージが読み取れるのだが、自分たちのお客様に、ほんの少しの思いやりも持てない奴らに、地球への思いやりなど持てないでしょ。って、僕には逆効果である。

東急電鉄のえらいさん達は、自分であのラッシュに揉まれて、あの繰り返し、繰り返されるビデオを見てみると良い。つくづく、商売は、ビジネスは、マーケティングは、お客様への”思いやり”だと思う。

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Imagine all the people living life in peace... By John Lennon
Last update: 2003/08/28