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2003/09/11    

海豚 # 130.

あれから2年

9月11日に想う

今日は、9月11日。否が応でも、あの日のテレビに繰り返し、繰り返し映し出された光景を思い出す。あの後、狂ったアメリカは、アフガニスタンに攻め入り、ビンラディンを捕らえる事もできず、イラクに攻め入り、フセインを捕らえる事もできず、大量破壊兵器も見つけることができず、ただただ、他国をめちゃくちゃにし、自らの兵も日々殺されている。

最近、ニュースで、ユネスコが、略奪され続けるイラクの文化遺産の事を議論している事を知った。で、ユネスコって、そもそもどんな団体?って思ってちゃんと調べてみた。

ユネスコ憲章の前文を読んで、以前のDolphinでも書いたが、あの日以来、なかなか消化しきれていなかった想いが一気に整理できた。これだ!! これが、ぼくの言いたかった事だって。

ユネスコ憲章の前文より抜粋

> That since wars begin in the minds of men, it is in the minds
> of men that the defences of peace must be constructed; That
> ignorance of each other’s ways and lives has been a common
> cause, throughout the history of mankind, of that suspicion and
> mistrust between thepeoples of the world through which their
> differences have all too often broken into war;

ユネスコ憲章(日本語訳)の前文より抜粋

> 戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平
> 和のとりでを築かなければならない。相互の風習と生活を知らな
> いことは、人類の歴史を通じて世界の諸人民の間に疑惑と不信
> をおこした共通の原因であり、この疑惑と不信のために、諸人民
> の不一致があまりにもしばしば戦争となった。

人間は、第二次世界大戦の痛手から立ち上がる過程で、こんなにすばらしく核心を突く表現を作っていた。なんだ、ちゃ〜〜〜んと、わかってんジャン。って感じ。なのに、未だに、相互の風習も生活も無視して、自分たちだけの正義を腕力で押し付けている人間もいる。今は、ただ、たった一つの地球に生きる、一人でも多くの人の心に、”平和のとりで”ができる事を願ってやまない。そして、疑惑と不信の犠牲になったすべて人々に追悼の意をささげ、深く傷ついた心が少しでも癒される事を祈る。

ちなみに、2003年9月11日、現在、アメリカはユネスコから脱退したままだ。



編集記:2003年10月1日、アメリカは、ユネスコに再加入した。政治色の濃いタイミングで、何もかもを、政治のネタに使うブッシュのやり方には、疑いの眼差しを浴びせずにはいられないが、まあ、一歩前進かもしれない。アメリカが、真に、ユネスコ憲章の意味合いを理解する事を強く望む。

ちなみに、ユネスコを脱退してまだ復帰していない国はシンガポールのみらしい。シンガポールは、何が気にいらないのだろう??

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Imagine all the people living life in peace... By John Lennon
Last update: 2003/10/08