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2003/11/26    

アホ # 146.

文字は、表現するためにある

いったいどんな色じゃ!!

<1> 日本語の生み出すイメージ

日本語は、漢字を使うので、アルファベット系の言語に比べて遥かに、文章にイメージを織り込めると思っている。漢字は、単なる記号ではなく、雄弁にそのVisualを語る。

また、この現代は、ありとあらゆるメディアから情報が、溢れ出てくる。同じ内容を伝えるのに、文章を使うと、朗読を使う場合と、動画を使う場合と、それらを混ぜて使う場合とで、聞き手の全く頭の中に出来上がるイメージのばらつきが異なってくる。

<2> のりしろの大きさ

音声つきの動画、プラス、字幕スーパー(いわゆる今のバラエティー系のテレビ番組だ)が、一番情報量としては多いかもしれない。しかし、この情報から、イメージを膨らませる事はとても難しい。すべてを表現しつくされていて、考えれる”のりしろ”があまりにすくなく、表現されているもの以上にも以下にもならない。だから、誰もの頭の中に同じイメージが出来てしまう。

でも、文字で表現すると情報量が少ないだけ、人は自分でイメージを補完しながら理解していく。だから、読む人によって、同じ文章でも、見えているイメージはきっと相当異なるだろう。

<3> 日本語の色の表現

ぼくは、日本語の中でも、色の表現は、とても色っぽくて豊かで好きだ。山吹色、鶯色、藍色、臙脂(えんじ)色、小麦色、紅梅色、薄萌黄(もえぎ)色、桔梗(ききょう)色....ふと思いつくだけでもこんなにいい言葉が出てくる。うまく自然界に存在している物体を使って表現している。

もちろん、人それぞれの”鶯色”のイメージは違うだろうけど、それが、またいい味になるのではないだろうか? というか、それが、ある意味、本当の”鶯色”なんとちゃうかなぁ。

<4> 携帯電話のカラーバリエーション

でね。以前から、なんとかならんか!! と思っていることがある。携帯電話の色の名前。たとえば、NTT Docomoのサイトから、灰色系を抜き出してみた。

シルバームース/アクアシルバー/カクテルシルバー/サイバーシルバー/シベリアンシルバー/ノースシルバー/ルシードシルバー

どう? 一つでもイメージの湧いた名前ある? シベリアのシルバーと、北のシルバーの違いわかる? 黒なんぞもっと訳わからんぞ!!

ドレッシーブラック/シェイドブラック/ニューヨーカーブラック/アッシュブラック/フューチャーブラック/ノーブルブラック

ドレッシーな黒ってのは、タキシードの黒か? 影って映る場所で、ぜんぜん違う質感やん。将来の黒、な〜〜〜んじゃそりゃ。2050年ぐらいになると、黒も今の黒とはちゃうのかなぁ。さらに、ニューヨーカーブラックなんて、そのまま、外人に対して使うと人種問題の話かと思われるぞ!! 結構、やばいと思うで。まあ、苦労して考えているんだろうけど、ぜんぜん、意味を持たないよ。

携帯のパンフレットやサイトは、画像が必ずあるし、お店では、モクアップがあるので、実際の色の情報は、目から入るから、色の名前は情報としてはどうでもいいのかもしれない。だからって、こんなイメージが湧かない名前なぞつけなきゃいいのに。アホ丸出し。。。

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Last update: 2003/11/26