マーケティングドルフィンアホ # 179.

電脳市場”裏”本舗
”素人” Marketing Opinion

2004/11/01

アホ # 179.

Respect and Love

最近のお勧めCD

＜１＞ Ray Charles

Ray Charlesといえば、ほんの一声発せられた声を聞くだけで、どの時代の歌でも、どんな曲でもRayとわかる存在感がすごい。すこしダミ声で下品な感じもするけど、彼が歌うと、それが、また、いい味に感じるんだなぁ。

どちらかと言うと我々の親の時代に大きくBreakした人で、ぼくたちが知ったころには、すでに大御所だった。それから、約20年、見る度に年を取ってきたなぁ。と、感じてたけど、ついに先日亡くなった。

そんなRayが、死ぬ直前までRecordingしていたアルバムが、リリースされている。なんとこのアルバムは、Ray自身が好きなアーティストたちに声をかけて、Duetをしているんだな。

若いけど渋いNorah Jonesから、メロディーの天才、Elton John、もっとも黒い歌声の金髪白人、Diana Krall、この人も知った時には、大御所だった、Michael Mcdonald、Bluesの神様、B.B.Kingまで様々な超一流Artistたちが、Rayと一緒に歌声を聞かせてくれている。そのArtistたちが、それぞれのRayに対する想いをライナーに寄せている。その文章が、Rayに対するRespectに溢れていて、その直後にRayが他界したという事実と重なり、読んでいて涙が出てきた。

ライナーには、日本語にも訳されているけど、ぜひ、英語の原文を読んで行間に滲み出るRespectを感じてほしい。あの世に旅立った後に、尊敬される人間でありたいね。

cover

ジーニアス・ラヴ（Amazon)

＜２＞ Anita Baker

Anita Bakerは、ぼくがむか～～しから大好きな歌手である。彼女が日本に来たときには当然見に行ったし、いまでも、数枚しか出ていない古いアルバムを繰り返し、繰り返し聞いている。

ぼくのiPodには、彼女の過去のアルバムがほとんどすべて入れてある。単に歌がうまいだけではなく、SoulfulでEmotional、魂から出てきた彼女の表現がぼくの魂を揺さぶるって感じが心地よい。

そんなAnita Bakerが、長い長いブランクの末にやっと新譜を出した。あまりに久しぶりすぎて、新譜なのか、単なるBest版なのかなかなか、区別がつかなかったぐらいだ。どうも、彼女は、結婚し2人の男の子たちを出産しFamily Lifeを過ごしていたようだ。

以前の歌詞には、回転ドアの様に気持ちをコロコロ変えて、服を着替えるように女を変える、そんなお前は、足元に気をつけろよ。

な～～～んてなかなか、楽しい（？）歌も在ったのだけど、今回のアルバムは、すっかり清く美しいLoveの世界が延々と繰り広げられます。以下は、ぼくの意訳です。

朝日が昇るときも、月夜が美しいときも、私はあなたの腕に抱かれているの。残りの人生、ず～～～っとあなたと抱きしめあっていたいわ。だって、いい？わかってる？あなたは私のすべてなんだから。

とか、

な～～んて私はラッキーな女なんでしょう。何人もの男に愛されるこの幸せをみんなはわからないらしい。どうすれば、そんな事ができるのって聞かれるけど、朝から晩まで求められるままに、できる限りをつくすだけ。わたしは、とても一人の男をだけを選ぶ事なんてできないわ。だって、その3人の男たちは、わたしの人生そのものだもの。そう、彼らは、私の夫と子供たち。。。。

どうよ。ちょっとクサイ台詞だけど、よどみのない美しいこんな歌詞が延々と出てくるのは、きっと彼女が、広くて深い、男と女の愛に、家族への愛に、満ち満ち溢れた生活をしているからだろうね。歌詞に耳を澄ましながら、この気持ちのいいリズムに身を任せていると、体の芯があつ～～くなる感じがするよ。今年のクリスマスは、このアルバムで決まりだね。

あちこちで、ギシギシと軋む音と共に過ごしているぼくにしてみると、

正直、ここまで素直に愛を歌いきる彼女が羨ましい。皆様は、こんな愛のある時間（とき）を心穏やか（しずか）に過ごしていますか？

cover

マイ・エヴリシング（Amazon)

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Imagine all the people living life in peace... By John Lennon
Last update: 2004/11/01