マーケティングドルフィン海豚 # 199.

電脳市場”裏”本舗
”素人” Marketing Opinion

2007/05/18

海豚 # 199.

Get out my life!!

もう顔も見たくないっ！！

＜１＞　久保田利伸の曲

1990年にリリースされた大昔の久保田のアルバムで、Such A Funky Thang!　の一曲目に Dance If You Want It という曲が入っている。この曲のイントロに英語での男と女の会話が少し入っいる。例によって、勝手に意訳すると。

男：ねぇねぇ。あの夜の事だけど、ごめんね。　

女：えっ。ごめんねで済むと思ってるの？　

男：ちょっと、ちょっと、説明させてよ。　

女：どうぞ、説明して頂戴。　

男：ほんと、ごめん。　

女：だからごめんで済むわけないでしょ。

ときて、最後に一言

女： Get out my life!!　

う～～～ん。まあ、直訳すれば、私の人生から出て行けっ！！だけど、まぁ、もう顔も見たくないっ！！って感じかな。

なかなか強烈な一言だよね。この男は、いったい、”あの夜”に、なにやったんだろ。彼女の誕生日を忘れて、クラブで踊り狂っていて、勢い余っておねぇちゃんと一晩過ごしてしまったぐらいかな？

＜２＞　削除する女

これから書くことは、先日、少し呑んでから帰ろうとしていた酔っ払いで溢れかえる電車の中での出来事だ。

彼女は、僕の目の前に背を向けて立っていた。彼女も少し酔っているのだろう。長い髪の間から見える首筋がほんのり桜色になっている。

おもむろに携帯電話を取り出して、操作し始めた。僕が、彼女の肩越しにすべての操作が、見えてしまう事も全くお構いなしに。。。

まずは、メールの受信フォルダを開けて、過去の何ページかまでブラウズしていたが、彼女は、彼からと思われるメールを選択削除しはじめた。２，３回その操作を繰り替えていたが、面倒になったのだろう。いきなり、受信フォルダのメールを全削除！！

そこに残ったのは、保護がかかっていた彼からのメールが2通。彼女は、しばらくその状態で考えていたけど、2通とも保護を解除して、削除してしまった。きっと出会ったころの大切なメールだったんだろうね。

次に彼女は、送信フォルダに移動して、今度は躊躇うことなく、いきなり全削除！！次に、アドレス帳へ移動して、彼の登録を1件削除。さらに、データフォルダに写って、彼の画像データもがしがし削除。

すべてが終わって、携帯をパタンと閉じて鞄にしまい、顔を上げた時、夜の街が流れる電車の窓に写る彼女の顔は心なしか晴れ晴れしている気がした。気が済んだ？？

ひぇ～～～と思いながら見ていたのだが、きっと、彼女は電車に乗ってくる寸前に、とても悲しい出来事があったんだろうね。まさに彼女の気持ちは、

Get out my life!!　

だったんだろうね。データを消してしまうことは簡単。でも、心に残る気持ちを整理するのは、そんなに簡単な事じゃない。時間が経って、彼女が、新しい恋を見つけて、あの日僕の目の前で、データ削除した事を笑い話で友人に明るく語っていることを祈る。

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Imagine all the people living life in peace... By John Lennon
Last update: 2007/05/18