マーケティングドルフィン海豚 # 201.

電脳市場”裏”本舗
”素人” Marketing Opinion

2007/12/22

海豚 # 201.

感動したい

誰もが感動に飢えている？

＜１＞　久しぶりに泣いた

先日、NYへの出張の飛行機の中、長い長い退屈な時間の気を紛らすために映画を観ようと思って、映画のメニューを見ていた。おっ、伊藤美咲の映画あるやん。って、何の知識もなく、”天国で君に逢えたら”を観はじめた。

いきなり5分で主人公の葬式のシーン。おやっ？そんなお話？と思いながらも、そのまま観ていた。貧乏なプロサーファーに、どんな事があってついていく、昭和な女の伊藤美咲。その理由は、彼に一生手を離さないよ。って、言われたことだけ。もちろん、その幼少時代のストーリがあるから、この一言は、彼女の心に深く深く響くのだけれど。。。

僕自身、握った手を離してしまったこともあるし、握られている手を振り払ってしまったこともある。そんな自分の過去、現在と将来が、オーバーラップしてしまった。

映画のエンドロールで、桑田の歌うバラード”風の詩を聴かせて”が流れ始めた時には、もう、流れ出る涙を止めることが出来なかった。

観終えた後、しばらく、ぼ～～～～っと、いろいろ考えていた。でも、しばらくしてね。気持ちよくなってきたんだよね。感動して揺り動かされた心が、あつ～～くなっているのを感じたのよね。涙が出るほど悲しかったのに、気持ちいいの！？

皆さんは、最近、どんな事に感動した？

＜２＞　誰もが、感動したいんじゃない？

広告会社に入って、ふと人が振り向くのは、そこに何がある時？とか、どんな仕掛けがある時？とか、改めて”人”という生き物の習性を深く深く考えるようになった。素人マッケータのプロのIT屋も、今や、ITを良～～く知っているプロの広告屋として生活しはじめたからね。

そんな事を考えながら生活していると、ふと、気がついたことがある。誰もが、感動したい。心を動かされたいって思っているんじゃない？すべての人の行動の根っこにあるのは、”感動したい”じゃないのかぐらい思い始めている。だって、気持ちいいんだもん。

”天国で君に逢えたら”を作った人たちも、この実話の話をどこかで知って、映画にしたら人々が感動するに違いないって思って作ったはずだよね。いや、どうやったら、感動するかっていう表現すらしたと思う。だって、そうすりゃ、儲かるもん。

たった、数秒のCMやらWeb上での表現で、それぞれの人に感動を覚えさせる事はとても難しいけど、多くの人が振り返る原理（？）がわかった気がする。

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Imagine all the people living life in peace... By John Lennon
Last update: 2007/12/22