マーケティング ドルフィン



電脳市場”裏”本舗
”素人” Marketing Opinion



最新の記事へ
過去の記事へ
このサイトについて
メールマガジン
たべログ
モブログ
作者へのメール

Copyright (C) 1998-2010
WhiteWood Company.
All Rights Reserved.

2007/12/29    

海豚 # 202.

アイデアをひねり出す

天才だけに許されている特技じゃない

広告会社は、メディアの枠を流通させるだけが仕事ではない。もちろんその枠の上で如何に、ターゲットに人たちに響く広告を作るか?というアイデアを出すことが、広告会社の存在価値と言っても過言ではないだろう。

アイデア。簡単に言うけど、そんな簡単に、面白い、新しい、アイデアなんて出てくるわけない。大手総合代理店には、カリスマと言われている人たちがいて、バンバン、すごいアイデアを出してくれているのだろう。 な〜〜んて思っていたけど、この本を読んで、すっかり考え方が変わった。

coverアイデアの作り方(Amazon)

この本の原作が書かれたのは、なんと1940年! 当然、僕はこの世に存在していないし、読者の皆様のほとんども、生まれていなかったんじゃない?そんな時代に書かれた本だが、半世紀以上も、世界中の広告会社で、アイデアを引っ張り出すための”バイブル”として、多くの関係者が手元においた本のようだ。

しかも、この本の帯には、”60分で読めるけど一生あなたを離さない本”とある。そう、たった100ページぐらいの薄っぺらい本。しかも途中からは、解説なので、実質60ページぐらい。その中だけで、なるほどぉ〜〜〜と感じさせてくれる。

著者は、ジェームス・W・ヤング。アメリカの大手広告代理店のウオルター・トンプソンの常任最高顧問まで勤めた広告マン。その後は、アメリカの広告代理店の業界団体のAAAAの会長を勤めた人。

この本は、いわゆる、アイデアをひねり出す手法(KJ法、マンダラとかマインドマップとか)のガイド本ではなく、そもそもアイデアが生まれる原理が説明されている。頭にアイデアが湧いてくるのはある環境を用意すればいいという事が書かれている。だから、別に広告だけでなく、アイデアが必要な人には、共通の原理だと思う。

アイデアは、天才のカリスマだけに降って来るものじゃない。カリスマといわれる人たちは、こういう原理を知った上で、いろんな手法を使って効率よく、アイデアを生産しているんだろう。危なく手法だけに走りそうになっていたけど、いいタイミングでいい本に出合えたと思っている。

前の記事へ

次の記事へ



最新の記事へ  過去の記事へ  このサイトについて  メールマガジン  たべログ  モブログ  作者へのメール  Syndicate This Site

Imagine all the people living life in peace... By John Lennon
Last update: 2007/12/29